【コラム2】オリーブを育てる仲間たち「金成克郎さん」

金成克郎さんは長年勤めた日産を退職してから農業一筋、次々と浮かんでくるアイデアを形にしてしまう。金成さんの目の前に在るもので意味のないものはない。誰かが、何かを役目を終えていらなくなったと言っても、金成さんはそれを活かしたいと思う。オリーブの里にくると、それをいろいろ見つけられるだろう。オリーブを植える里の柵は解体されたビニールハウスのパイプ管だし、それをまっすぐに直して柵にした。そこにかける漁師の網も、門も、木の切り株も金成さんが用意した。トラックもバックホーも、農機具も操作だけでなく修理まで金成さんはこなしてしまう。頼りになるオリーブを育てる仲間である。オリーブの支柱は杉の丸太材を使った。昔は稲刈り後にふつうに田んぼでみられたはせがけの杉材(刈り取った稲の束を棒にかけて天日干しする :いわきでははせがけ、地域によっては、はぜ、はざ掛けというそうです)。40年前までは使っていたという丸太を使おうと提案してくれたのはオリーブの里の青年の樹の掘り起こし、根巻、移植を指導、一緒に作業してくれた元ネモト緑地の社長、造園の匠、根本茂さんだ。これが本当のSDGs !。

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